離脱中の記憶障害(入院15日目)
[本日のプログラム]
・検温
・勉強会
・回診
・睡眠導入剤(2錠)
今日は回診があったので、日曜日に感じた記憶障害の件を訴えた。
回診の担当は、前頭葉収縮の所見を率直に語っていただいたB先生。
B「入院初期(2-3週間)の記憶が全くないって、後からわかった患者さんもいますからね。離脱というのは、それだけタダごとではないということです。離脱の期間は広い意味で考えて1か月、離脱期間中のことをクヨクヨ考えても仕方がないですよ。」
たくさんの症例のうちでは、ごくごくあたりまえのコトのようで、実にあっさりしたコメントを頂いた。
でも気になるので、今日は脳への刺激も考えて、散歩のコースを逆周回にして試してみる。景色はもちろんアップダウンの強度やリズムが変わって、少しだけマンネリを回避。
夜はこのところ、3-4日は深夜2時ごろいったん覚醒するパターンが定着。
看護師さんがよく観察してくれていて、効果が長続きする睡眠薬を追加で処方してもらった。
ハイレベルなホスピタリティに感謝。
生活のルーティーンも安定してきた。
間もなく就寝前のおクスリを飲む時間です。
みなさん、おやすみなさい。。。
↑入院せずに断酒成功されている方もたくさんいらっしゃいます。
筋肉が急速に修復されてきている!!!(入院14日目)
[本日のプログラム]
・検温
・糖尿病教室
・安定剤(1錠)
・睡眠導入剤(1錠)
糖尿病教室は、特に呼ばれなかったので欠席。
入院2週間目、相変わらず明確な飲酒欲求はない。
差し迫った飲酒欲求との葛藤がない分、非常にラクである一方で、たぶんシャバだったら飲むんだろうな、という気分の抑揚が一定周期で続く状況にある。
体力の回復は、相変わらず急ピッチで進んでいる。
ランニングを取り入れて気が付いたのは、捻った左足首が回復してきていることだ。
4月下旬、ウォーキングが習慣化してきていたので、ちょっと走ってみようと調子に乗って試したところ、しこたま足を捻ってしまった。
で、若いときに、放っておいて治ってしまった経験があるので、今回も放っておいたのだが、、、
かなり派手に腫れてしまい、その後も動かした際の痛みが取れないまま経過したために、極端に左足首の可動域が狭くなってしまっていた。
それが、今日はかなり快適に歩ける、走れるようになっていた。
2か月かかって症状に改善がなかったものが、酒を切って2週間で痛みが引いて、可動域も随分広くなった。
入院直前に、ジムのトレーナーさんにほぐしてもらった効果もあるのだが、脅威的な回復である。
また自分以外でも、足が不自由な状態になってしまっていたお年寄りが、アルコールを切ってあっという間に、機材に頼らず歩けるまでに回復した実例を目撃した。
それほどアルコールによる筋繊維の破壊力は強力だということだ。
入院6日目に書かせてもらったように、酒を切らないで筋トレするのは全くのムダ。
おもっくそトレーニングした後に、ぷはー、ビールがうまい!これが楽しみ!、とかいうノリは、せいぜい30代前半までで止めておいた方がいい(と思った)。
左足をかばってフォームが崩れていたためだろう、筋肉痛が右太ももに集中している。今日は、ストレッチも交えて正しいフォームで歩く、走ることを意識しつつ、キッチリ60分有酸素運動をこなしてやった。
今後もいろいろあるのだろうが、今日のところは気分がいいことこの上ない。
↑入院せずに断酒成功されている方もたくさんいらっしゃいます。
アルコール漬けで記憶障害になってしまったのか?(入院13日目)
[本日のプログラム]
・検温
・シーツ交換
・睡眠導入剤(1錠)
今日は、祝日なので勉強会はなし。
昨日、自分に記憶障害が起きている可能性を疑う出来事があったので、ちょっと調べてみた。
やはり、長期間大量に飲酒すると、自分ぐらいの年代(40代)から記憶障害が発生する場合があるようだ。
認知症・記憶障害・精神病様症状…飲酒習慣のリスク [メンタルヘルス] All About
ある「モノ」をどこかに置き忘れた。まぁ、これはいい。
その「モノ」を誰かが持ち去った。これはまぁ、仕方がない。
(数百円のものだったし、集団生活なので持ち物に名前を書いておけという指導にも従っていなかった。)
どこにその「モノ」を置き去りにしたかの記憶が、全くトレースできないのだ。
これは、怖い。
サケを飲んでブラックアウトした翌日、財布や携帯をなくしたのが、Aの店だっけ?、Bの店だっけ?、タクシーの中だっけ?、それとも自宅を洗いざらい探したら出てくるのだろうか?
その状態に素面でなったと思ってほしい。
これは、怖い。
症状的にも、前頭葉が収縮しているというCT所見と合致する。
まぁ一応、回診の時に症状を訴えようとは思っているが、これですんごい精密検査をするかというと、多分そうはならなくって、病院的には「気をつけてくださいね」ぐらいで済んでしまうレベルの話だろう。
だが、自分的にはかなり動揺した出来事だった。
退院したら、青魚を食べまくって、DHAを大量摂取しよう(これは全く根拠なし、単に好きなだけ、病院食がもの足りないだけ)。
それ以前に、絶対断酒継続である。
p.s.
体力的には、極めて快調です。
昨日から、ランニングを取り入れて、有酸素運動の量を増やしました。
↑入院せずに断酒成功されている方もたくさんいらっしゃいます。
続・脳みそが縮んでいた件(入院12日目)
[本日のプログラム]
・検温
・体重測定
・安定剤(2錠)
・睡眠導入剤(1錠)
本日、生活上のちょっとしたトラブルがあったのだが、その前後の記憶があいまいで、原因を特定できないでいる。
仕事をしている時から、気分転換も兼ね買い物に行ったコンビニで、
「???あれ、何を買いに来たんだっけ?」
というのは日常茶飯事で、細かなタスクの管理もアタマのなかでカラカラ回すのが難しくなってきていることは、感じていた。
ちょっと、ただならない恐怖を感じている。
脳みそが縮んでいた件(入院11日目)
[本日のプログラム]
・検温
・血圧測定
・睡眠導入剤(1錠)
2度目の週末。で、治療らしき治療はなし。
今週いっぱい悩まされたパソコンのデータもようやく復旧。周囲に詳しい人もおらず、十分な機器もないので、非常に苦労した。
社会から隔絶されているが故に、問題を解決した分だけ確実に悩みが減っていく。
それは今の自分にとって、とても大事なことだと思う。
さて、アルコール専門病棟は、ある意味で仕事のストレスや日々の生きづらさに白旗を上げてやってくるところとも理解できる。そして、自分が言えた義理ではないが、逆にお医者さんや、医療スタッフの方々にとっては、かなりストレスフルな職場なのだろう。
それだけに、ベテランであればあるほど、個々人が独自に患者とのコミュニケーションスタイルを確立しているように感じる。
自分は、初診時に患者にやさしく接するA先生(以下、敬称略して単にA)と、入院当日に事実を淡々と説明するB先生(以下、単にB)のお二人からCTの所見を伺うことになった。
(初診時)
A「(職場環境や依存症に陥った経緯からして)良く生き延びてこられましたね。辛かったでしょう。」
私「、、、」(ちょっと、ウルッとくる)
A「CTは全く以て、正常の範囲内です。」
私「それは、良かったです。」
A「でも、診る先生によっては、脳の委縮を指摘するかもしれませんね。」
私「ええっ!!!」
A「何か、心当たりはありますか?」
私「、、、」(結構ある。。。)
A「2-3年断酒すれば、元に戻りますよ。良い時期に入院を決断なさいましたね。」
(入院当日)
B「内科的には、全く問題ありませんね。(処方された)抗酒剤は飲んでいますか?」
私「、、、飲んでません。」
B「では、まだ断酒するつもりがないのですね。何か気になることはありますか?」
私「初診時に脳の委縮を指摘されたのですが、、、」
ガサゴソ、、、(CTの写真を取り出す)
B「ああ、前頭葉と頭蓋骨の間に影が写っているでしょう。それだけ隙間があるということです。」
私「、、、」(正に絶句)
B「あなたの年齢(40代前半)であれば、後頭葉と同じように頭蓋骨いっぱい、ギチギチに脳が詰まっているのが普通なんですよ。」
私「、、、」(引き続き絶句)
B「2-3年断酒すれば、元に戻りますよ。」
私は、A先生、B先生を含むこの病院の全てのスタッフに感謝している。
だが、B先生の言うとおり、入院当日になってもなお、
「3か月断酒するだけでも、ずいぶん身体の中がきれいになるだろう。」
と、甘く考えていた。
私が本当の意味で断酒を決意できたのは、B先生のおかげである。
今日は、パソコンいじりで疲れたので、「午後の散歩はもういいか。」とも思ったのだが、このブログを書き始めてやっぱり歩いてきた。毎日アップすると、そういう効果もある。
※前頭葉が収縮するとどんな感じになるか、全くの医学的根拠なしではあるが、いずれまたまとめたい。
いろんなピークが来ています(入院10日目)
[本日のプログラム]
・検温
・勉強会
・心理テスト
・安定剤(2錠)
・睡眠導入剤(1錠)
今日は、天候の合間を縫って、何とか散歩30分+筋トレをこなす。
パソコンのデータ復旧が完了せずイライラ、資料の筆が進まずモヤモヤ、ついでに健康になり過ぎてムラムラ。
シャバであれば確実に飲んでいる。
今日は、考えがまとまらないので、以上!!!
サケでアタマは冴えるのか?(入院9日目)
[本日のプログラム]
・検温
・映画鑑賞
・安定剤(1錠)
・睡眠導入剤(1錠)
体調的には、極めて快調。
今日も雨がパラつく合間を縫って、散歩30分×2+筋トレをこなすことができた。
体重的には入院前より若干増えたが、体脂肪率は結構下がっているような気がする。
入院前からの予定で、月末にちょっとしたプレゼンをする必要があるので、そろそろ気になっているのだが、資料準備の進捗がはかばかしくない。
外泊許可ももらって、ボツボツ書きはじめないといけないのだが、酒を入れないと集中して考えることが難しいのだ。
今日は、朝食後に小一時間ほど作業してみたが、アタマが痺れる感じになってしまい、モヤモヤとどす黒い感情も湧き上がってきてしまったので、作業を中断。
安定剤を服用してしばらくヨコになっていた。
アルコールでアタマが冴える感じするのは、”単に気が大きくなるだけ、気のせい”というのが多数派のようだが、やはり血管が拡張してより多くの酸素が運ばれる効果や、お酒の糖分が供給される効果はあったのだろう。
売店でチョコレートを売っているので、明日からはそちらを試してみることにする。