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アルコール依存症の治療プログラムを実況中継します。

明日退院します(入院28日目)

[本日のプログラム]

・入院中検査の総合判断

・レグテクト(2錠×3:断酒補助薬)

デパス(1-2錠:不安感を抑える安定剤)

リーマス(2錠:気分の振幅を抑える安定剤)

睡眠導入剤

 -ブロチゾラム(1錠:睡眠薬

 -フルニトラゼパム(1錠:不安を和らげ眠りを持続させる薬)

 

明日、退院することになった。

就職活動の自由度、金策、家族との関係、体力回復(強化)など諸々考え1か月で入院生活を切り上げることにした。

もちろん、ここで飲んでしまっては、それみたことか状態になるのであと2か月は絶対に飲めない。

というより、お世話になった看護師さんたちに申し訳が立たないので、飲めない。

 

ネタばらしになるが、入院先が国立の施設だったおかげで、看護師さんたちのレベルが非常に高かった(もちろん他と比較したわけではないが)。

最近の会社組織にありがちな、年齢バランスの崩壊現象もなく、士気も高い。

 

「飲まないでください。でも、飲んだら仕方ないので、正直に言ってください。」

という言葉(というより、治療や看護の考え方として徹底している)には、少なからず感動さえ覚えた。入院してまで飲んでしまう、そんな人間でも許して手を差し伸べる覚悟をしているわけだ。

何かこう、人間というものを信じてPublicに奉仕するって、こういう感覚だったなぁ、というのが共感できるのだ(とはいえ「単に飲んでしまった」、以上の理由で強制退院になるケースは、結構ある)。

最近は、周囲が「カネの匂いを嗅ぎ分けるのに長けた、強きにおもねる人間」ばかりで囲まれていたので、余計に新鮮だった。

※私企業だったらあたり前だろ、といわれそうであるが、そういう職場だったのだ。差障りがあるので、ディティールは書けない。

 

だから、自分がしてもらったことを考えると、ちょっともう飲めない。

 

明日からは、不安に胸を押しつぶされそうになりながら、デパスをボリボリ食べて、炭酸飲料とカフェインをゴクゴク摂取して、応募書類を書く生活が始まる。

 

そういう辛さを考えると、もう少し入院していてもいいかなという気分もあのだが、今は、自分の力で前に進んでいく生き方を身に着けるよう、神様から試されているのだろう。

 

まぁ、大げさに書いたが、外出訓練の延長だと思うことにしているので、ゆっくりやっていこうとは思う。

 

明日が、自分の意思で飲まない生活のスタートである。

 

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