reborn

アルコール依存症の治療プログラムを実況中継します。

脳みそが縮んでいた件(入院11日目)

[本日のプログラム]

・検温

・血圧測定

睡眠導入剤(1錠)

 

2度目の週末。で、治療らしき治療はなし。

 

今週いっぱい悩まされたパソコンのデータもようやく復旧。周囲に詳しい人もおらず、十分な機器もないので、非常に苦労した。

社会から隔絶されているが故に、問題を解決した分だけ確実に悩みが減っていく。

それは今の自分にとって、とても大事なことだと思う。

 

さて、アルコール専門病棟は、ある意味で仕事のストレスや日々の生きづらさに白旗を上げてやってくるところとも理解できる。そして、自分が言えた義理ではないが、逆にお医者さんや、医療スタッフの方々にとっては、かなりストレスフルな職場なのだろう。

それだけに、ベテランであればあるほど、個々人が独自に患者とのコミュニケーションスタイルを確立しているように感じる。

 

自分は、初診時に患者にやさしく接するA先生(以下、敬称略して単にA)と、入院当日に事実を淡々と説明するB先生(以下、単にB)のお二人からCTの所見を伺うことになった。

 

(初診時)

A「(職場環境や依存症に陥った経緯からして)良く生き延びてこられましたね。辛かったでしょう。」

私「、、、」(ちょっと、ウルッとくる)

A「CTは全く以て、正常の範囲内です。」

私「それは、良かったです。」

A「でも、診る先生によっては、脳の委縮を指摘するかもしれませんね。」

私「ええっ!!!」

A「何か、心当たりはありますか?」

私「、、、」(結構ある。。。)

A「2-3年断酒すれば、元に戻りますよ。良い時期に入院を決断なさいましたね。」

 

(入院当日)

B「内科的には、全く問題ありませんね。(処方された)抗酒剤は飲んでいますか?」

私「、、、飲んでません。」

B「では、まだ断酒するつもりがないのですね。何か気になることはありますか?」

私「初診時に脳の委縮を指摘されたのですが、、、」

  ガサゴソ、、、(CTの写真を取り出す)

B「ああ、前頭葉と頭蓋骨の間に影が写っているでしょう。それだけ隙間があるということです。」

私「、、、」(正に絶句)

B「あなたの年齢(40代前半)であれば、後頭葉と同じように頭蓋骨いっぱい、ギチギチに脳が詰まっているのが普通なんですよ。」

私「、、、」(引き続き絶句)

B「2-3年断酒すれば、元に戻りますよ。」

 

私は、A先生、B先生を含むこの病院の全てのスタッフに感謝している。

だが、B先生の言うとおり、入院当日になってもなお、

「3か月断酒するだけでも、ずいぶん身体の中がきれいになるだろう。」

と、甘く考えていた。

 

私が本当の意味で断酒を決意できたのは、B先生のおかげである。

 

 

今日は、パソコンいじりで疲れたので、「午後の散歩はもういいか。」とも思ったのだが、このブログを書き始めてやっぱり歩いてきた。毎日アップすると、そういう効果もある。

※前頭葉が収縮するとどんな感じになるか、全くの医学的根拠なしではあるが、いずれまたまとめたい。